山王バースセンターってどうなの?という方のために分娩予約から出産までの体験を全てレポート!
2020年12月に山王バースセンターで第一子を出産しました!
この記事ではあまり表立って書かれることが少ない山王バースセンターでの妊婦健診から出産までの体験を綴っていきます。
この記事の目次
山王バースセンターとは?
山王バースセンターは東京都港区に位置する総合病院『山王病院』の新館に2015年にオープンした産科クリニックです。
青山一丁目と乃木坂の中間に位置する好立地なこの病院は、産院御三家にも数えられるセレブ病院です。
この病院は無痛分娩による計画分娩を基本としており、セキュリティや設備も整っているため芸能人やモデルの方の出産も多いようです。
そして最大の特徴とも言えるのが、出産費用の高さです!
普通の無痛分娩相場は60〜70万円であるのに対して、この山王バースセンターの出産費用は最低120万円〜となっているセレブ病院です。
なぜこの病院で出産したかったのか?
痛いのが本当に嫌でピアスの穴も開けられない子オニママは、自然分娩という選択肢は端からなく「無痛分娩一択」でした。
無痛分娩での出産レポートはこちらから↓(【痛さ度】解説付き)
そんな中、24時間無痛分娩を行なっている病院を色々と調べた結果「山王バースセンター」で出産するという選択肢に行き着きました。選んだ理由は以下の通りです!
①総合病院との連携がしっかりしている安心感!
妊娠中から出産後まで何があるか分かりません。もし初産でトラブルなどがあり、母体・赤ちゃんともに危険な状態になってしまった場合一般的な産科だと、その病院内だけでの対処が難しいと聞きます。
一方でこの山王バースセンターは山王病院の新館に設立された産科クリニックなので万が一を考えた場合の安心感は非常に高いものです。
②家からの距離!
私たち夫婦は都内に在住しており、この山王バースセンターへも車で数十分ほどと割と近い距離に住んでいます。
いざ陣痛が始まった時のことを考えると出来るだけ家から近い病院の方が安心だと思ったので「山王バースセンター」を選びました。
実際私は夜中に陣痛が始まってすぐに病院へ行けたのは非常に大きなメリットでした!
③有名人も産んでいるというブランド!
やはり有名人も多く出産しているというブランドは正直魅力的でした。私自身、出産後の入院生活も快適に過ごしたいという思いが強くありました。そして調べている中で病室が綺麗で料理も美味しいとの情報があったので「山王バースセンター」を選びました。
医師の質はどうだったか?
お医者さんも受付の方も非常に接客対応もよく、通院中は一度も嫌な思いはせずに通うことができました!
山王バースセンターは男性の先生だけでなく女性の先生も所属しています。
私は絶対に女性の先生がよかったので、予約の電話をした時に女性の先生を希望したいと伝えていました。
しかし初回は空いている枠での診察だったので男性の先生の診察でした。診察の最後に2回目の予約を取るのですが、その時に診察してくれた先生に女性の先生が良いことを伝えたところ、2回目以降は希望していた女医さんが出産まで担当してくれました。
絶対に女医さんじゃないと嫌!という方は予約時に確認をしておかないといけないので注意が必要です。
費用をすべて大公開!
上にも書きましたが、山王バースセンターは本当に高いです!
最初に説明される金額より、最終的な総額は遥かにオーバーしていきますので事前に注意が必要です。
結果、私の出産総合費用は、約1,800,000円でした。
以下詳細を詳しく書いて行きます。
①、基本出産費用:120万円〜
最初の説明では基本出産費用としてこの説明をされますが、これはあくまで一般的な価格であり、入院部屋のグレードをあげたり、追加オプションを付けたら値段は跳ね上がってきます。さらに、休日・深夜の麻酔や出産は加算費用が掛かってきます。
またこの金額の中には妊婦健診の費用は含まれていませんので注意が必要です。
②、室料:3万円〜/1日
部屋のタイプⅠ、Ⅱの2種類あります。それぞれ設備や部屋サイズが異なることで値段が変わってきます。要は完全にホテルの部屋で値段が変わってくるのと同じです。
タイプⅠの部屋はミニキッチンとテーブルがついたお部屋です。旦那さんも一緒に寝泊りができるようになっています。
宿泊料:41,000円/1日(5泊6日入院で246,000円)
タイプⅡの部屋は、タイプIの部屋からミニキッチンとテーブルがなくなったお部屋でひとまわり小さくなります。
宿泊料:31,000円/1日(5泊6日入院で186,000円)
部屋の種類はもちろん自分で選べるのですが、安い部屋を希望する場合入れるかどうかは運次第です。
病室は19床と全体的に少なく、入院時は空いている部屋に入ることになります。そうなった場合強制的に上位グレードの部屋に入ることになり出産費用も一気に跳ね上がります。
ちなみに部屋のグレードは普通のビジネスホテルと全く同じレベルです。洗面書やクローゼットの作りなどのクオリティはアパホテルのツインルームのレベルと同じと考えておいた方がいいです。
③、出生前診断(オプション):約17万円
これは子供がどのような病気を持っているかを事前に調べることができる検査費用で、基本的に35歳以上で出産する方がオススメされるオプションです。
私は出産時まだ27歳だったので先生には必要ないと言われましたが、夫婦で話し合った結果、念のためNIPT検査を受けることにしました。そのため追加でこの費用も金額がアップしています。
山王バースセンターでは約17万円ですが、他の病院では15〜21万円が相場みたいです。ですので、基本設定すべてがこの病院は割高になっています。
④、コロナPCR検査費用:約2万円(夫婦2人で)
現在のコロナ期間中では、出産される方はPCR検査が必須です。鼻に綿棒を突っ込まれるインフルエンザの検査と似たやつです。
これは夫も検査しました。新型コロナウイルスの影響で面会制限がされていて、面会は基本的にパートナー1人のみ、入退院・分娩時に15分でした。しかし、PCR検査を受けて陰性となれば分娩時の面会時間が1時間確保できます。検査をしないと退院する1週間後まで夫は子供に一瞬しか会うことができないのです。つまりほぼ強制で掛かってくる費用ですね。
こちらは一般的な病院で受けるPCR検査の相場が3万円ほどらいしいので、割安で検査してもらえるのでお得になっています。
また、私は個室の特別検査室で検査してもらえましたが、夫は別の大衆検査場で検査を受けていました。しかも真冬の野外に並ばないといけず(しかも早朝)、物凄い寒そうだったのを覚えています。
コロナ対策でしょうがないのかもしれないけど、高い病院代払ってるんだから同じ個室で検査して欲しかった…
⑤、診察費用:約10万円/合計
他の病院で出産したことがないので診察費用が適切なのかは不明ですが、1万円以上払うことも多かったのでこれは想像以上の出費となりました。
出産までの健診のたび、この診察費を払うことになるので結構痛い出費です。
最初の説明ではこれは言われないことなので、この病院を選ぶ際はしっかり計算しておくことをオススメします!
⑥、駐車場費用:約1万円/合計
私の出産した時期はもろにコロナが流行っている時期だったので、毎回の診察はいつも車で通っていました。
高額の入院費を払っていても駐車場代は完全に別払いで割引は効きません。
そして青山という好立地のためか駐車場代は30分で300円と高めです。
一回の診察で待ち時間合わせて、早い場合で40〜50分。
長い時は2〜3時間待つことが多かったので、駐車場代は一回の診察で平均1,000円前後払っていました。
単純に診察台が10〜20%増額されるのと同じなので地味に痛かったポイントです。
⑦、休日出産加算:20万円
私の出産した曜日は日曜日と、病院の定休日だったので出産費用に追加で20万円の加算がされてしまいました。
予定日はもちろん平日予定でしたが、数日早く生まれてきてしまったので思わぬ誤算が生じてしまいました…。
生まれてきてくれるのは嬉しいけど、まさか休日というだけでこんな高くなるとは…っ!!
【合計費用】約1,800,000円
とにかく全てが割高でした…。
出産費用が自然分娩と比べて、3倍以上することを考えるとこの費用を教育費に回したり、もう数人産むために回したりと色々できたんじゃないかと考えます。
出産育児一時金で42万円返ってくるのですが、それを差し引いても約140万円の出産費用です。
本当に有名人が使うような超高級病院で、相当高額になりますのでしっかり夫婦で話し合ってから行った方がいいと思います!
予定金額を余裕でオーバーしてきて笑いました(笑)
でも母子ともに無事で生まれてきてくれたんでお金の面は全然問題なし…ッ!
初回の予約方法と注意について
山王バースセンターに電話して予約を取ります。病床数も少ないため、分娩枠も少ないので早めに予約の電話をすることをオススメします。私が電話した際、分娩枠は空いていたのですが、診察の予約は約1ヶ月後でした。
診察当日。病院に行くと、その場で簡単に出産までの流れ説明と出産費用の説明があります。
私は事前に費用感を調べてから行っていたので、特にその場で驚いたりなどはなかったのですが、事前の調べなしで行くと金額に驚くと思います。
実際に事前情報なしで一緒に行った夫はビックリしていました。
そこで金額説明されてすぐに分娩予約をするかどうかを問われます。うちは分娩予約前提だったので問題ありませんでしたが、初めて金額を聞く夫婦はその場で即決できない人もいるんじゃないかと思います。
一番驚いたのは、分娩予約金で20万円をすぐに払わなければならないということです。
私は振込先などを渡され期日までに支払うものとばかり思っていたので、その場ですぐに払われたのには驚きました。
幸いカード決済が可能だったので支払いできましたが、そんな大金の現金は用意していなかったので、ここは事前に払う前提で行く必要があります。
待ち時間や待合室について
診察の際は多くても待合室の席の30%ほどが埋まっている程度の人数しかいませんでした。病床も少ないため、診察にくる人も少ないのだと思います。
それくらいの人数しかいないのにも関わらず、待ち時間は平均2時間前後掛かっていました。
早い時は30-40分程度で終わるのですが、担当医の先生が緊急で出産が入ったりすると平気で3時間以上待つこともありました。
うちは毎回車で行っていたので、この待ち時間で駐車場代の出費が結構加算でしまいました。コストを下げることを考えると毎回旦那さんに送り迎えだけお願いするのがいいかもしれません。
他の患者さんはどういう人が多いの?
待合室でいつも待っている方の半分は夫婦で来ていることが多かったです。
その場合は皆さん他に子供も連れていなかったので、今考えると初産の人が多かったのかもしれません。
他の妊婦さんと話す機会はなかったので詳しいことはわかりませんが、皆さん女性の年齢は30代半ば以上の方が多かった印象です。
逆に20代くらいの人を見かけると、旦那さんが結構年上の方だったりしています。
高い病院なのもあって若い夫婦での方はほとんど見かけませんでした。
それぞれ旦那さんも貫禄があって、経営者をされてそうな方が多かった印象です。
入院時の部屋や食事について
私が入院した際は希望のタイプⅡの病室が埋まっていたため、空くまでタイプⅠの病室に入りました。
そのためⅠ部屋とⅡ部屋の2種類を体験したので、部屋の内容や食事についてレポートしていきます。
部屋のグレードについて
私はタイプⅡの部屋を希望していましたが、最初の数日は埋まっていたので入院中の前半は「タイプⅠの部屋」を使い、後半は「タイプⅡの部屋」を使用しました。
タイプⅡの部屋の作りや雰囲気は完全にビジネスホテルです。通路の狭さや洗面所の作りなど、ビジネスホテルのツインルームくらいのクオリティでした。
それに比べタイプⅠの部屋はワンランクグレードが上がる部屋でしたが、2つの部屋の違いはダイニングテーブル、キッチンの有無と病室の広さでした。また、面会制限がされていない時期であればタイプⅠはパートナー1名の宿泊が可能だそうです。
もし予算に余裕があるならタイプIをオススメします。約1週間の滞在となると狭い部屋は精神的にキツくなってくるので、少しゆとりのある部屋の方が楽になります!
入院中の食事について
実は一番期待していたのがこの食事でした!有名人も入院する病院だし、かなり高額を払っていたので高級ホテルのような食事を期待していました。
病院内での撮影した画像をSNSにアップすることは原則禁止されているため、数日間のメニューをいくつか紹介することにします。
夕食はメニューが決まっていますが、朝食と昼食は2つのメニューから事前に選択します。その他に3時頃にはお茶とお菓子が出てきます。
食器は全てNARUMIのもので高級感がある。一つひとつ味も良いしバランスの取れている食事!
でも、私がインスタでは見てた他の産院の食事とは違うな。
少しイメージと違ってた・・・。
正直、想像していたような豪華な食事は出ませんでした。他の産院で出てくるいわゆる「祝い膳」のようなものはありませんでした。
普通の数倍の金額払ってるんだからもう少し豪華な料理が出ても良さそうなのに…。
一般的な病院食と考えれば良い食事だと思いますが、他の産院を見てしまうと正直ちょっと食事のクオリティは金額に見合っていない気もします。
【関連記事】出産前に準備しておく部屋作り(夫編)▽
まとめ:結局山王バースセンターでよかったのか?
健診から出産まで先生や助産師さんのサポートもあり、とても良い妊娠生活や入院生活を送ることができました。
やはり、「お産の山王」と言われるだけあって全てにおいてすごく安心感はありましたが、私は休日の出産になり加算もあったため思った以上に出産費用が掛かり少し驚きました。
*休日出産は+20万円。
実際に出産して入院生活を送ってみると山王バースセンターで出産するという「安心」も含んでいる費用と考えても一般人からするとやはり少し高かったです!夫、頑張ってくれました。ありがとう!!
2人目の出産の際には山王バースセンターも候補に入れつつ他の産院も検討したいと思います。今度は通院、入院生活や出産後のフォローについてもっと調べて比較します。もちろん、24時間無痛分娩対応できるところで探していきます
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